Offset

OffsetもVillageと同様にウィンザーチェアをモチーフとした椅子です。デザイナーの藤森泰司氏とINODA+SVEJEとドリルデザインの3組による、Windsor Departmentというウィンザーチェアをテーマとした活動体が、2011年から定期的に作品の発表を行ってきました。椅子の原型ともいえるウィンザーチェアの考え方や構造などに、さらなる個性や新しい試みを加えてゆくことで、それぞれのデザイナーがそれぞれの新しい発見を提示してゆく活動となっています。

このOffsetはウィンザーチェアをモチーフにしながら、トーネットの曲げ木の椅子の構造も併せ持っています。座枠となるリングと脚を固定するもうひとつのリング、この2つの同じサイズのリングが特徴です。真っ直ぐの木材をスチーム成形で曲げた曲木のリングは、製作上可能であった最小の直径であり、これを作ることが非常に困難なプロセスでした。ひとつのリングは4本の脚の頂点となる座枠のリングです。座面には籐が張り込まれ、籐の下には座り感と籐の強度をサポートするメッシュシートが張られています。もうひとつのリングは、座枠の下で外側が4本脚と接する場所に取り付けられており、このリングによって脚が開かないようにしっかりと固定されています。

また、背もたれのスポークは下方部のリングと接合していますが、座枠とも繋がり、大きな円弧を描いたアームと笠木が一体となった部材と接合しています。この2つの同じ直径のリング同士が重なり合うことでスタッキングが可能となり、これまでにないスタッキングの在り方となっています。ウィンザーチェアという概念を踏襲しつつ、新しいスタッキングチェアと日本の曲げ木の技術を上手く組み合わせています。座面には籐のシートを張り込むことで、軽量感と懐かしさを持たせています。

背もたれのスポークが6本のウィンザータイプと3本のチャイニーズタイプのデザインを用意しました。ドリルデザインらしい考え方による、男性的でありながらその中に可愛らしいキャラクターを持った椅子です。

品番: DD-007 / DD-008
サイズ: W560×D520×H695×SH440
フレーム:
タモ – クリア / タモ – ブラック、クリア
座:籐
Designer:DRILL DESIGN