Argyle

Argyleは、細い棒が背もたれに並ぶウィンザーチェアの、新しい背当たりの工夫をテーマにデザインがスタートしました。まず、数本の真っ直ぐな丸棒のみで立体的に包み込むような背もたれの構成を考えました。斜めにクロスしたスポークに調和するように、脚も座面に対して斜めに接合することで、椅子全体の統一感を作り、少ない部材でありながら強度を保つ構造となっています。八の字のスポークの組み合わせによって、背もたれには自然にアーガイル柄が現れました。このアーガイル柄の軽やかでグラフィカルな印象から手軽な座り感を想像させますが、反して実際の使用感は、立体的なスポークが腰を優しく包み身体をしっかりと受け止めてくれます。また、座り心地のほかに、椅子の機能性として軽量化を目指しました。

ウィンザーチェアの特徴のひとつである無垢材を削り出した座面はどうしても重くなってしまいます。そこで、この椅子は座枠に布張りをする構造によって軽量化を実現させました。無垢材に起こり得る乾燥による反りも、布張り構造によって防ぐことができます。座面の適度なクッション性も快適な座り心地へと繋がりました。

それぞれの部材を丁寧に仕上げながら、ウィンザーチェアが持つ温かさや懐かしい佇まいを大切にしました。住空間のほかに、レストランのように椅子が並ぶ場所では、アーガイル柄が織りなす軽快なリズムが空間に動きを作り出す、魅力的な椅子です。ドリルデザインによる揺るぎないものづくりは、古くから続くデザインをモチーフにしながらも、常に新鮮でチャーミングなプロダクトを生み出してくれます。そして、構造・座り心地・空間性などの複合的な要素を簡潔に表現することを丁寧に追求し続けています。

品番: DD-009
サイズ: W567×D532×H787×SH440
フレーム:
座:ファブリック張り(F1) / レザー張り(L1)
Designer:DRILL DESIGN