Boffi | De Padovaとタイムアンドスタイルによって生まれたTime & Style ēditionは日本の伝統と職人の熟練した 技術によって、これからのものづくりの進化を示唆しています。タイムアンドスタイルは 20 年以上に渡り、日本各地に連綿 と継承されている伝統技術を生かした製品づくりを続けている日本のインテリアブランドです。

タイムアンドスタイルの工場がある北海道は日本の北端に位置する日本有数の寒冷地です。厳しい気候の森で育った 樹木は木目が緻密で強靭な性質を持ち、北海道ではその恵まれた自然資源を活用して木工技術が発展してきました。日本 には 1,000 年以上前に建てられた社寺仏閣が現存しているように、匠の技術が脈々と受け継がれています。この偉大な遺 産は先人への敬意とともにタイムアンドスタイルのものづくりの源となっています。

Time & Style ēditionはこれまでのデザインを超え、現代の視点を持ちながら、日本の木工技術の素朴で慎ましい 感性を私たちに伝えます。コレクションは無垢材のテーブルから椅子、精緻な技巧によるキャビネット、手漉き和紙による 照明に至り、Boffi | De Padova の洗練されたプロダクトと調和するアイテムが取り揃えられています。そのすべての製品は 一つひとつがアイデンティティを持ち、インテリア全体を創り上げます。

繊細でシンプルな美しさを持つTime & Style ēditionは、職人の技術を大切にしています。設計プロセスはまず素材 の 風 合 い や 個 性 を ど の よ う に 生 か す か を 見 極 め 、デ ザ イ ン は 日 本 の 木 造 建 築 や 古 典 技 術 に 倣 い 、上 質 で 長 期 に 渡 る デ ザ イ ンの耐久性を追求しています。デザインの細部や職人のものづくりの精神性へのこだわりにおいては、Boffi | De Padova とタイムアンドスタイルは哲学を共有し、一人ひとりのすまいに細やかに対応する家具を作り出しています。

これまでの長い歴史の中で、イタリアと日本のデザイン文化は、古くからの手仕事への深い敬意と卓越した品質を維持 するために力を尽くしてきました。そして美しく構築されたプロダクトを完成させることを追求してきました。Time & Style ēdition は現代の私たちの暮らしを豊かにすることを目的とし、これまでに培われた技術やものづくりの精神性をいつまで も持ち続けます。

CHAIRS

The sensitive light chairは繊細さと簡潔さ、静かで清楚な存在感を持つ椅子を目指して製作しま し た 。 何 よりも 軽 量 で 強 度 と 耐 久 性 を 兼 ね 備 え た 椅 子 で あ る こ と 。 誰 で も 片 手 で 持 ち 上 げ る こ と が で き 、 他の部屋や違うフロアへの移動も容易にできる軽さであること。デザイナーや建築家にとって椅子をデザ インすることは自身のアイデンティティを示す行為であり、そうした椅子は単体でその存在を主張するもの であることがほとんどです。The sensitive light chairをデザインする上では、空間や生活の中で決して 出しゃばることなく品格を保ちながらひっそりと佇む姿を思い描き、全ての部材を極限まで細く削り込む ことにしました。全体の強度を確保するため、日本の古典建築の木組みやヨーロッパのウィンザーチェア の構造を取り入れています。細い部材で構成された椅子を神社や寺院の建築物に見立て、繊細で美しい 清楚な佇まいを大切にして形にしました。そしてウィンザーチェアの構造に倣い、貫を脚に直接突き刺す 構造にして、4 本の細い脚にバランス良く力を分散させています。座裏は、座面を構成する座枠と4 本の脚 の部材を一体に繋いで組む複雑な仕口を採用して強度を高めました。裏面まで細部に渡り美しく仕上げ ることで、どこから見てもどこに触れても、美しく上質さを感じられる椅子を目指しました。

日本の住まいに椅子が定着したのは今から 50 年くらい前のごく最近のことです。日本で椅子の製作 が盛んに行われるようになったのもその頃からです。一方で世界各地にはヨーロッパを中心に椅子の長い 歴史と文化があり、数多くの美しい個性的な椅子が存在しています。これまで世界中で多くの椅子がデザ インされてきた中で、日本人が作るこれからの椅子の在り方を自らに問うことは重要なテーマだと考えて います。The sensitive light chairは、日本の美意識と古典建築に着想を得た構造が、椅子という小さな スケールで具現化したものであると感じています。

The sensitive light chair
Chair
W450×D519×H780×SH450
Beech – Charcoal grey
Fabric – Grey
BDTI-003
The sensitive light chair
Chair
W500×D519×H780×SH450×AH630
Beech – Snow white
Fabric – Grey
BDTI-005

今から16,000年から3,000年前までの時代を日本では縄文時代と呼びます。この時代はまだ中国 や大陸からの影響を受けておらず、純粋な日本人の祖先が暮らしていたと言われています。日本人は原生 林の広葉樹に実る木の実を主食とし、森に住む動物や海や川に住む魚を食べていたようです。木の実を食 し、木で道具を作り、木の家に住んでいた縄文時代の日本人はまさに「森の民」であったと言えます。森や 大樹は日本人の信仰にも大きな影響を与えてきました。日本土着の信仰である神道の神々が祀られる神 社の境内には必ず大樹があり、樹齢数百年を数える大きな木が神々が宿る御神木として人々に崇められて います。

無垢の木材だけで構成されたこの椅子は、森林に立つ木々のような存在感を湛え、シンプルなデザイ ンでゆったりと座れることをコンセプトとしています。背板は分厚い無垢の板を曲げて加工しています。こ の椅子の製作工場がある飛騨高山地方は、曲木の成形技術に優れた地域です。一般的な曲板は 1mm ほ どの薄くスライスした板を 1 枚 1 枚接着剤を入れて重ね合わせてから高周波プレス機で成形する合板で すが、飛騨高山地方では無垢の木材をスチームで柔らかくした型にはめ込んで曲げてゆきます。無垢の曲 木 は 木 の 美 し さ と 強 度 を 生 か す こ と が で き ま す が 、素 材 の 質 や 木 目 の 通 り 方 を 丁 寧 に 見 極 め て 加 工 す る 高度な技術と専用の設備が必要です。地域や工場、そして職人たちの技術が結集されて、A chair in the forest が完成します。シンプルでバランスの取れた、森の木立のような美しい椅子が実現しました。

A chair in the forest
Chair
W497×D517×H761×SH455
Beech – Charcoal grey
Leather – Dark brown
BDTI-104