Silent cabinet
Time & Style ēdition

東京にある日本民藝館を訪れると、日本人が古くから使用してきた道具や工芸品を見ることができます。その実用の品々は展示ケースの中に注ぎ込む自然光を受けて、とても美しい姿をしていました。光の陰翳を受けた漆器の表情やさびて枯れゆく森羅万象に美しさを感じ取るのは、日本人独特の感性なのかもしれません。

伝統に囚われることなく、日本の美意識を現代に通じる美として表現したのがSilent cabinetです。一般的なショーケースはLED照明を組み込んで内部を明るくしますが、人工の光に照らされた収納物は決して美しいとは言えません。一方、照明のない棚は下の段ほど暗くなり、中がよく見えません。Silent cabinetは、照明を使うことなくキャビネットに光を呼び込み、収納物が美しく引き立つように、前後、両側面、天井面の5方向全てをガラスにしました。またW1400とW2200 のタイプには引き戸を採用しました。引き戸は古くから日本家屋の空間を間仕切る襖や障子といった建具に使われる仕様です。キャビネットの内部で扉を互い違いにスライドさせて開けることができるので、大きな扉であっても開閉のスペースを必要としません。

引き戸は、片面のみ格子戸のタイプを選ぶことができます。日本の伝統的な意匠である格子は、細く、繊細な木材が規則的に連なります。6mm幅の木材とその間隔は、日本的な静けさとモダンなテイストのインテリアとも調和するバランスを探りました。

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Materials and finishes available for this product

Wood and FInishes

Glass