Lotus table

私たちの製品は「静かな佇まい」を信条としてきました。しかし、時には自分たちの信条からはみ出してみたくなる時もあります。このテーブルは天板を縁取り、蓮の葉を思わせるデザインとしました。縁取りを作り出すためには、平滑な天板の外側を残して天板面を削り込み、外側に向かって僅かに立ち上がるように製作しています。

その姿は、社寺仏閣の池に浮かぶ蓮の葉のような、日本的な存在感を持ちます。テーブルの脚はできるだけその存在感を消すように、飛行機の翼のような流線型とし、中心部に膨らみを持たせながら小口面は1本の線となるように仕上げました。私たちが考える家具の基本的な在り方は、床・壁・天井といった空間を形づくるものに続く必然的なエレメントであると考えています。生活のベースとなる家具は、生活空間の質を変え、または同化して自然な佇まいで静かに存在できる、多様な要求を満たさなければならないと思います。

そんな私たち独自の存在を定義している家具に、静かな動きを持たせてみたいと思いました。その動きの中には、しっかりとした物理的且つ機能的な要素としてのデザインを持たせることが必要な条件だと考えます。アイデアもひとつのデザイン要素ではあるものの、表層的な表現や即興的な面白い機能的アイデアだけでは、日々使い続けることができるデザインと品質両面の耐久力を持ち得ません。表面的なアイデアのデザインはすぐに世の中の人々が答えを出してゆきます。長い時間に耐えられる、耐久力のある製品を作りたいと思っています。それはモノを生み出す者が持つ使命であり、素材への敬意であり、使い手に対して真っ当な表現方法だと考えています。

日本で作られてきたモノは素材を大切に扱いながら、その素材が機能的且つ長期的に使用できるように作られています。また、万が一壊れても修理して再生し、また使用できるように素材の使い方を工夫してきました。旭川の自社工場では、こういったことを前提として、それまでとは少し違ったデザインアプローチで、試作を繰り返し、このテーブルを完成させました。

品番: T-334 / T-335 / T-336
サイズ: W1800×D900×H720 ~ W2200×D900×H720
本体: