Transformation

Transformationは日本的な考え方を意識してデザインしています。ひとつのエレメントにもうひとつのエレメントを重ねることで成立するものの在り方です。このふたつのエレメントを合わせると私たちが基本としているひとつの塊である立方体になります。最もコンパクトなこの状態はふたつのエレメントがピッタリと重なり合った状態を原型としてひとつの固体と考えます。そして、このふたつのエレメントが分かれていく過程で様々なフォーメーションや自由な形に変化していきます。元々はひとつであった固体がふたつに分離していくことで、原型を留めながらも、拡張してゆく機能性がこのTransformationの形式としての魅力だと考えています。

ふたつの大きな引き出しが付いたキャビネットのようなベースの四角い箱のエレメントに、その箱の長手方向に伸びたL型の厚い天板が載る構造となっています。固定されていない天板はピッタリと下部の立方体のキャビネットと合わさっていますが、L型の天板を自由な位置へスライドさせて長さを伸ばしていくことができます。その天板をスライドさせると、ベースとなるキャビネットの天板部分がもうひとつ低いレイヤーとして現れます。このスライドする動きによってテーブル面は自在に長さと形状を変えていくことができます。

ベースのキャビネットに対して天板を直角、もしくは角度を変えて載せることで、どのような形のソファにもレイアウトが可能になります。シンプルな構成の中で、自由に形とサイズを変えることができることが魅力のひとつであり、またコンパクトにした時には、ひとつの塊の固体として完結することが大切だと考えています。

このテーブルはセンターテーブルの他に、サイドボードやキャビネットとしての使用も魅力的な用途です。壁沿いに設置する場合、壁の大きさによって天板を横にスライドさせることでワイド方向のサイズを自由に変化させることができるため、許容範囲内であれば壁間にピッタリと隙間なく納めることができます。また、リビングボードやテレビ用のキャビネットとして使用することもでき、テレビサイズによって全体のワイドを調節して治まりの良いサイズに調整することが可能なのです。

キャビネット部分はComposition cabinetの仕様に倣い、薄い繊細な木口面にしています。また、ウォームホワイトやライトグレーなどの鏡面仕上げの中間色は、全体の形により一体感を持たせながら、スライドした時の動きの中にも柔らかな印象を空間に生み出します。

品番: T-541
サイズ: W1500×D700×H350
本体: