September

2枚の厚い板を片側で繋いだコの字型の形状が一体感を生み出します。その2枚の板とその隙間それぞれのレイヤーに機能性を持たせました。トップのレイヤーはテーブルトップとして、その下の隙間は本や雑誌などを入れるレイヤーとして機能します。また、床との設置面との隙間はこのローテーブルが浮いたような感覚を与える効果を生んでいます。

片側から見ると立方体のような塊に見えます。立方体は私たちが考える家具や道具の形状として最も基本になります。立方体の水平なトップ面はテーブルトップとして使用でき、隙間を開ければ収納部分となり、ドロワーを付ければキャビネットへと変化するのが立方体です。建築も箱という立方体が基本の形状となっています。そして、立方体の箱の内部に、如何にして効率的に家具を配置してゆくべきかという基本の考えを常に持っています。

日本には昔から「入れ子箱」という箱の中に何重にも箱が入っている道具があります。それは使用する時はそれぞれの箱を取り出して、食物などを入れて遠くまで運びます。用事が終わったら箱をひとつにまとめてコンパクトにし、労力を軽減していたのです。そのように道具に対しても立方体という形の効率的な活用方法が昔からありました。住宅という箱の中でも効率的な考え方が備わっているのが日本の住まいの基本です。

Septemberは天板下のスリットに雑誌や本などを見せながら置いておくことができます。板と板との隙間に沢山の雑誌や本が入り一見雑然とした景色をも美しく見せてくれると思います。Septemberは少し男性的な硬い形をしていますが、仕上げにベージュやライトグレーなどの中間色の鏡面仕上げを施すことで、簡素でモダンな佇まいの中に柔らかで女性的なニュアンスにもなります。

品番: T-531 / T-532
サイズ: W1300 / 1600×D700×H300
本体: