2023年春、nomaは日本の古都、京都に10週間の期間限定でポップアップレストランを開催しました。

東京、シドニー、トゥルムでのポップアップの成功に続き、nomaはエースホテル京都と提携し、既存のレストランのひとつをnoma京都として生まれ変わらせました。

インテリアを担当したOEO Studioは、nomaチームと、nomaとnoma Kyotoの料理ビジョンを反映した空間を作り上げました。

既存のレストランスペースを改装し、庭園のオアシスを望む天井の高いメインダイニングエリアと、セカンダリーダイニングルーム、2つのプライベートダイニングルームを設けられています。日本と京都の伝統的なデザインを取り入れながら、nomaの精神を表現されています。

Nomaの美しい食器やカトラリー、オブジェクトを収納、ディスプレーするためにTime & Styleのmuseum cabinet for private collectionが選定されました。

美術館や博物館のコレクションケースのように、蒐集された品々を美しく見せるキャビネットとして2015年に発表した museum cabinet for private collectionは、私たちのものづくりを象徴するプロダクトです。

キャビネットのフレームは日本の伝統的な組み方を取り入れ、強度と意匠を大切にしました。フレームの外側面には緩やかな膨らみを持たせ、硬い表情になりがちなキャビネットに柔らかな印象を与えます。さらに、古典的な「玉縁」の装飾によって日本的であり、東洋的な空気を纏います。小さな建築物を造るように、日本の木工技術のみでこのキャビネットを作りました。木造建築の軸組を連想させるフレームの構成や建築物を支える木組みのような脚部は、北海道産の楢材を使っています。

国際的なライフスタイルに柔軟に対応すると同時に日本の本質的なエッセンスを空間に織りなすキャビネットです。