Nightfly chair

Nightfly chairという名前は、アメリカのミュージシャンDonald Fagenのアルバム「The Nightfly」のイメージから名付けました。1982年に制作されたこのアルバムは、その時代の雰囲気を今も感じさせる素晴らしい音楽がラインナップされた名盤です。

背板に木を使用したラウンジチェアはあまり存在しないのですが、ダイニングチェアのZepher chairと同様に、後脚と背柱の緩やかなカーブを描く曲線と、背柱から伸びる円弧を描いた長いアームが、大人の時間を過ごすラウンジチェアとしての佇まいを作り出しています。奥行きの深さが特徴ですが、実際の使用感を重視して、背板の位置は背当たり感を考慮して配置しています。また、座面を背板方向に少しだけ傾斜させることで、見た目の木の硬質感よりも優しい背当り感となっており、体をゆったりと預けることができるように設計しています。

アームが緩やかな円弧を描いて背柱に融合するように、背柱は顎出しという仕口方法で、部材同士を自然に繋げ、椅子全体に一体感を作り出しています。この顎出しは大きな材料を必要とします。アームと背柱を単純に突き付けで繋ぐことも可能ですが、この顎出しによる接合で椅子の存在感が大きく変わり、全体の強度も高まります。ひとつひとつの部材の仕口方法や顎出しのような逃げのない精度が求められる仕様は、工場の職人の技術に加え、日本人の手先の器用さと根気が必要ですので、製作工場の中でも1人の職人が重要な部分を担ってくれています。

品番: l-304
サイズ: W710×D670×H754×SH400×AH590
フレーム:
座:ファブリック張り(F) / レザー張り(L)