Tanazushi (NEW)

東大寺の正倉院に棚厨子と言われる1300年前に作られた木製の棚が現存しています。杉材で造られたその棚は、楽器などの調度品を収納するためのもので、支柱と棚板だけで構成されたシンプルで実用的な棚です。現存する日本の家具としては最も古い棚になります。

私たちはこの棚厨子を当時のままのサイズと構造で再現しました。とてもシンプルな構造の組み立て式で、鉋や鑿で製作する箇所も多く、現代の生産体制では難しい部分もありましたが、往年の家具を再現することは、当時の木工職人たちの思考に触れ、古代の日本の木工の技術力と美意識を再認識することにも繋がりました。