time trip for memories

眠るということを考えた時、マットレスの品質はもちろんのこと、ベッドの上で過ごす時間のことについては、なぜかあまり語られません。ベッドの上で眠る前に読書をしたり、ストレッチをしたり、もしくは瞑想をしたり、眠る以外のベッドの上での行為は私たちの1日の中で、とても大切な時間なのです。この time trip for memoriesはベッドの上で快適に過ごす時間を考えてデザインしました。

ウレタンを下地にしてファブリックもしくはレザーを張り込んだ柔らかなフレームは、眠りの時間を快適なものにします。寝返りを打った時や腕が当たった時、ベッドに上がる時もストレスなく快適に過ごすことができる、優しい触感を作りました。ヘッドボードを背もたれにして読書する時も、背中を優しくホールドするヘッドボードはソファと同様の仕様で体を支えます。マットレスはマットレスメーカーによって眠りが研究されたことにより、高度なクッション性や反撥性は大きな進化を遂げています。ただ、ベッドのデザイン性や機能性は未だ進化不足です。

日本人の眠りは畳に布団を敷いて寝るという習慣の中で眠りが育まれてきた歴史があり、その布団による眠りは周辺環境を大切に考えていたのです。体と心にストレスを与えないことが、眠りの重要な要素であると私たちは考えています。マットレスとベッドのフレームを支持する脚は、優しく面取りを施した真鍮製です。その輝きは特別な存在感を作り出しています。time trip for memoriesがみなさんを心地よい眠りに導き、たくさんの思い出が詰まった時間旅行に出発されることを願っています。

この製品は日本国内のみのお取り扱いとなります。
日本国外の方は ē De Padovaよりご購入いただけます。

bring on the night

bring on the night は85年にStingがPoliceから離れてパリで初めてのソロコンサートを行った時のドキュメンタリー映画のタイトルに由来し、いつかベッドにこのbring on the nightというタイトルを付けたいと思っていました。

ベッドの機能性を考えた時に、プロダクトとしての機能性と拡張性をイメージしてデザインしました。ベッドは毎日の眠りを支えることが基本であり、揺れやきしみが生じないように配慮した強固な構造の設計が必要です。

強度の確保ができ、オプションパーツの追加などによる拡張性は、木の無垢材フレームが最も適していると考え、分厚い無垢材を基本の構造としました。そこから、ヘッドボードの意匠と機能性から傾斜の付いた木フレームのヘッドボードにはキルティング加工を施したファブリックのクッション性を持たせ、意匠的な柔らかさと木フレームとの関係性を大切にして製作しました。オプションパーツであるベッドサイドテーブルにもヘッドボードを設けることで、大きな横の広がりを作り拡張性を持たせました。

2台のシングルベッドの間にサイドテーブルを配置する場合にも、ヘッドボードが繋がり空間全体に一体感が生まれます。また、マットレスが載るフレームの高さも一般的なベッドより少し高くすることで、ベッドフレームの強度を上げることができました。

in the forest

森の中で眠る気持ちとはどういうものでしょうか。そんな想いでin the forest のイメージを描き、製品を作りました。

家具にする木は50年から100年の時間をかけて育ち、その恵みによって私たちは木で製品を作ることが可能になります。地球上の自然の恩恵によって私たちは生かされています。毎日食べる野菜も、窓辺を飾る花々も自然から与えられたものであり、地球の生命体によって生かされ、私たち人間が享受しています。

日々の食生活を司るほとんどのものが、海や山などといった自然が生きる惑星である地球からの恩恵を受けています。私たちの作る家具も地球上の様々な場所で育った木々を素材として加工しています。日本国内の森林から採られた自然林の広葉樹や、または計画植林から採られた針葉樹まで木の種類も木が採られた場所も様々です。加工された家具を見ても、その原木が森の中にそびえ立っていた姿を想像することはありません。

私たちが日々触れている家具や木材を使った家や道具類など、全ての木材は森林の中に生きていた生物であり、その遠大な時間を積み重ねて育った恵みを受けている事実から目を逸らすことはできません。私たちは尊い生命の恩恵を日々受けて生き続けることができるのです。しかし、不法な伐採や取引、そして自然災害などによって森林や木々は減少し、今や地球温暖化にまで及ぶ地球環境にまで大きな影響を与えています。私たちはこれから木々と森林と自然と地球と、どのように付き合っていくべきかを問われています。

人間が生きていくために自然は欠かせません。私たち自身も自然と地球の中の存在の一部であることにも間違いはありません。そのような人類の歴史と木々は深く繋がる関係であり、目を逸らすことも、逃げることもできない、人類としての永遠のテーマなのです。

私たち日本人は山の民族として生きてきました。縄文時代、中国から稲作が日本に入ってきた後も北信越地方では頑に山の民としての生活を送り、山の恵みである木の実を食して、必要なだけ木を切って長く使える道具を作り、そして火を起こして生活を営んできました。海に囲まれた日本ですが、今でも国土の70%を森林が占めています。

私たちの祖先は千年以上前から計画的に植林をして森を育て、そして建物を20年毎に立て替える伊勢神宮や60年毎に立て替える出雲大社の式年遷宮を行いながら、木々も同時に育ててきました。また、広葉樹の森は動植物を守り育む原生林として、動物にも人間にも地球にも欠かせない存在です。そのような貴重な自然が育んだ木々を使い、家具を作ることは責任が大きく、人間の視点であるデザインや商業主義だけで判断してはならない地球の未来に関わる大切な課題です。

そんな、地球の大切な木々を使いベッドを作りました。遥か昔、人々は森の木々の中で眠っていたのでしょう。その森の中で眠ることをテーマに、無垢材の素材感を活かし木の肌の触感を感じることができるような、優しいディテールのベッドを作りました。木々の恵みに感謝しながら、人々が心地良い眠りにつけるように願いながら、木々を大切に使っていきたいと思います。

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