Marnixstraat に面する煉瓦造りの建物は、建築家Willem Springerによって1888年に建造されたPolitiebureau Raampoortです。この警察署はヨルダン周辺の地域に根ざし120年以上に渡って運営され、2015年に他所へ移転しました。この歴史ある建物は2001年にオランダ国の歴史保護建造物に指定されています。新古典と中世の様式が混在する、塔に時計台を備えた建物は、Marnixstraatの象徴的な存在となっています。美しくリニューアルされた建物の内部は1階のグランドフロアから2階・3階・地下1階の4層から成る約900㎡の空間が広がります。日本で作られた家具や照明器具、テーブルウェアなどの陶磁器やガラス製品、タオルなどのテキスタイル製品といった当社のオリジナル製品を中心に、生活を司る道具類から盆栽や現代美術作品などを展示します。日本の店舗と同様に、日本人スタッフによる日本のサービスを基本とし、お客様一人ひとりと対話を重ねながら、製品の特徴や機能性からものづくりの背景、そしてアフターメンテナンスまで丁寧にご案内いたします。一般の住宅はもちろん、ホテルや飲食店・物販店などあらゆるインテリアプロジェクトに向けた製品の提供、総合的な空間デザインの提案を行います。年間を通じて日本のデザインや伝統工芸、現代美術の展覧会を開催し、伝統に根ざした現代の日本の美意識やリアルなライフスタイルを総合的に体現いたします。
Time & Style Amsterdamは日本人彫刻家 沢田英男による木彫作品の個展を開催します。
人や仏像をモチーフとした作品は、顔の造作などのないシンプルな形をしています。日本的な美意識を司る引き算思考が体現されており、日本とドイツ、東洋と西洋で彫刻を学んだ彼だからこそたどり着いた余白の表現です。無駄を削ぎ落として本質を出現させ余白を相手に委ねる手法は、私たちTime & Styleのものづくりとも重なる部分があるように感じます。完璧さを追求してきた西洋の古典的な彫刻とは逆の思考ですが、このアムステルダムの歴史ある西洋建築の空間で、タイムアンドスタイルのインテリアプロダクトと共に沢田英男の作品をご紹介できることを嬉しく思います。
沢田英男
1955年 埼玉県川越市に生まれる
1985年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
1987年 同大学院彫刻専攻修了後、ドイツ政府給費留学生として渡独
1989年 同修了 マイスターシューラーとなり、その後帰国
instagram @sawadahideo
タイムアンドスタイルは、多くの素晴らしいジャズミュージシャンたちを招き、店舗空間で寛ぎながら音楽を楽しむ時間を作ってきました。ミュージシャンと観客を隔てるものがないこのスペースで、観客たちは店内のソファや椅子に腰かけ、家で寛ぐように演奏を楽しみます。
私たちは店舗空間をインテリアの表現の場としてだけでなく、そこに集まるすべての人たちにとって心地よく、その体験が生活の豊かなエッセンスとなる場でありたいと考えています。
オープンから6年を迎えるアムステルダム店で、最も豊かな表現者として評され、ヨーロッパで絶大な支持を得ているギタリスト、Jesse van Ruller率いるトリオの上質なジャズをお楽しみください。