
およそ28センチの少し大きな平皿です。主菜の盛り付けはもちろん、一人分のワンプレートや食卓のセンターピースとして使用することもできる万能な器です。
現在の伊賀盆地は、太古の時代は琵琶湖の湖底だった場所に位置しています。そのため、プランクトンなど多くの有機物を含んだ良質な陶土が採れるのです。伊賀の職人が、伊賀で採れる土を用い、伊賀で採れる灰や長石を原料とした釉薬を調合し、一つ一つ丁寧に焼き上げました。釉薬は石灰、志野、黒飴、織部、黄瀬戸の5種類を揃えました。伊賀の粗土特有のざっくりとした質感と、焼成によって生まれる自然な焦げや釉の景色が、一枚ごとに異なる豊かな表情を見せます。
伊賀の土は焼成すると多孔質となるため、保温性に優れており、また、使い込むほどに器表面の貫入へと色が染み込み、次第に肌が艶を帯びて表情がまろやかに移り変わってゆきます。この趣の変化の様は「器を育てる」とも表現され、和陶器ならではの愉しみのひとつです。























































