インテリアデザインの提案、キッチンや壁面収納家具、洗面台の面材は天然木のランダム張の厚突板で統一させることで、各エリアの特徴を表現しながら住宅全体の繋がりを図りました。
窓際のベンチの脚やドアの仕口は、キャビネットの脚の仕口と揃えるなど、細部に渡り統一感を持たせました。
日本の伝統的な指物では、材と材を組み合わせるのにネジや釘を用いず、材を様々な仕口に加工してそれを組み合わせることで固定します。適切な加工方法を用いることで強固な構造物となり、耐久性の高い製品となります。また、無垢材だからこそ表現できる緩やかな曲線や有機的な意匠は職人が手加工し、丁寧に仕上げました。
クライアントの強い希望のあったキッチンは打合せを重ね、素材や使い勝手を吟味しました。キッチンのシンクは銅を採用し、使い込むほどに経年変化して美しい表情へと変化します。銅は非常に柔らかく、加工が難しい素材ですが、日本の伝統的な建築や内装材には用いられており、50年先の姿を想像して加工して作りました。