GMO Internet

東京都
設計:NAP建築設計事務所

日本のインターネット事業を牽引してきたGMOグループは「梁山泊経営」を標榜に掲げています。梁山泊とは、中国の古典『水滸伝』に出てくる108人の英雄や豪傑が集結した地名のことで、志高く能力に長けたITベンチャーが集い、それぞれが存分に力を発揮しながらシナジーを作り出していく組織を目指しています。

家具の素材には自然素材である木や石を取り入れながら、彩度を抑えた複数の色のファブリックによって、ランダムでありながら統一感を持たせています。ラウンジスペースにはHorizontal sofaとbench、天然大理石による特注ローテーブル、窓際にはMoon tableとLeo chair、Leon chair、Philip half armchair、そして、中村拓志氏とタイムアンドスタイルが共同開発したTakenoko chairが配されています。高さを抑えた家具で空間を緩やかに仕切り、打ち合わせ内容や時間、人数によって使用する場所を選ぶことができます。

この会議室フロアには、床や壁のあらゆる面に網目状の線が施されており、無数のピラミッドが並列・重複した梁山泊経営のビジョンが表現されています。内部は都心の高層階でありながら自然を感じさせる開放的なインテリアで、水平に広がる大きな立体ガラスの窓の向こうには植栽が並び、森の中にいるような気持ちにさせます。