Maison

フランス、パリ
設計:Atelier Tsuyoshi Tane Architects
Photos by 11h45

パリⅡ区の古くからあるワインカーブを改装したレストランは、「クラウン・バー」でシェフを務めた渥美壮太氏が腕を振るいます。店名の「Maison」はフランス語で「家」を意味し、訪れたゲストを家のように温かく迎え入れたいという思いが込められています。

外壁は柔らかい白を基調とし、内部は、レストラン全体を印象づける土色のテラコッタを採用。濃淡のある色調が豊かな表情を醸し出します。

1階には大きなソファがゆったりと置かれたラウンジがあり、家で寛ぐような時間を楽しむことが出来ます。階段を上がると、ガラス屋根から自然光が差し込むオープンキッチンと8メートルの大きなダイニングテーブルを中心に自宅の食卓を囲むような空間が広がっています。

大地から得たものを人の手で丁寧に作り上げる「Maison」の料理と調和するように、家具においてもクラフトマンシップをキーコンセプトに、機械生産だけでは実現できない手加工のディティールや品質を追求しました。無垢材のテーブルやラタンなどの天然素材、またテラコッタと調和するように調合された家具の塗装色は、穏やかな空気を作り上げます。