デザインされ、製品化された「もの」のこれまでの役割は、道具としての機能であった。
2002年タイム アンド スタイルとコラボレートし始めた当初、Patrick Chia(パトリック・シア)にとって
デザインやプロダクトは形態や精神をつかみとる試みであり、強い感触はあっても明確には定義できないものだった。
2005年に発表した作品を制作しはじめた頃は、明確なコンセプトやメッセージはなかったが、
プロトタイプを制作し、出来上がったプロダクトに名前を付けて初めて、
コンセプトそれ自体が浮き彫りとなる。