SCENE 5 ”exercise”

臼井拓朗 益永梢子

1部 : 2021年12月6日(月) – 2021年12月25日(土)

2部 : 2022年1月17日(月) – 2022年1月31日(月)

*1部と2部の間は、年末年始のため作品を一部下げさせていただきますが、展示会は開催しております。

Time & Style Midtown

この度、Time & Style Midtownでは臼井拓朗氏と益永梢子氏のお二人の作家を迎え、展覧会 SCENE 5 ”exercise” を開催いたします。

本展「SCENE」は、Time & Styleというインテリアショップならではの会場の特色を引き受け、よりそれに特化し、展覧会を店舗であるということを主体とし作り上げる試みとして始まったシリーズです。美術家の方から店舗やお客様に歩み寄った形で、美術に触れていただくための場面(SCENE)を店舗とともに作ってゆくという目的で始まったこの企画は、本展で5回目を迎えます。

今回開催されるSCENE 5 ”exercise” では、「SCENE」の趣旨を踏まえ、商品を提案紹介するための「商品ディスプレイ」に着目し、「ディスプレイ展示」と「美術作品展示」、その本意や面白味の差異を体験頂けるものとして企画されました。日々、人や商品が刻々と変化し常に展示環境が動き続けるインテリアショップで、より柔軟に、商品や店舗の環境を引き受け、お二人の作家としての経験や感覚に基づいて、ご自身たちの表現のアプローチで、お二人の見せ方を体験いただける展示となっております。
*exercise : 頭や身体を使う様々な練習。現在獲得している技術や知恵や術を定着・発展させる事を含意(がんい)する。

臼井拓朗氏の作品は、見慣れた日用品の形や模様、環境やその状況を作り上げている素材そのものなどを用いたインスタレーション作品や映像作品を展開されています。臼井氏の作品は身の回りにある物に、作家が必要最低限の加工や試みを加え、その事で起こりうる変化や違和感への気づきそのものが作品と言えます。

益永梢子氏の作品は、自身の作品が落とし込まれる環境から、作家の主観で汲み取られるある種のルールに基づいて、絵画や彫刻の表現を用いて作られます。それは反復する模様や形であったり、環境から借り受けた輪郭線であったりその表現は様々ですが、一貫して作家の感覚に基づいた描きの行為の延長上で表現されています。

お二人の作家の表現のアプローチは違いますが、環境を受けて作品表現が多彩に展開してゆくという共通点をお持ちと言えます。本展の趣旨の中でお二人の表現の特徴や違い、Time & Styleの商品とのやりとりをぜひご高覧ください。

季節柄、商品の動きが多く、それに伴い会場の変化も想定されますが、本展の趣旨に沿うため、展示は常に微調整が繰り返され、状況に応じて作品の入れ替えが行われます。

臼井拓朗|Takuro Usui

1981 岐阜生まれ

2009 東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻油画研究領域博士後期課程 修了

2006 「UPDATED」/ A-things (東京)

2007 「KINCO 日本銀行地下金庫展」/ 日本銀行本店旧館 (東京)

2008 「アートフェア東京2008」 秋本将人 臼井拓朗/ 東京国際フォーラム (東京)

2009 「博士審査展」/ 東京芸術大学大学美術館 (東京)

2009 「DESKTOP ARCHIVER」/ A-things (東京)

2012 「Mapping」/ A-things (東京)

2012 「行為の触覚 反復の思考」/ 石井琢郎 臼井拓朗 今野健太 烏山秀直 諏訪未知 上野の森美術館 (東京)

2015 「3つの机のあるところ」 秋本将人 臼井拓朗 益永梢子/ Art Center Ongoing (東京)

2016 「常滑フィールド・トリップ」/ 常滑工房 (愛知)

2019 「大名古屋電脳博覧会」/ 名古屋市民ギャラリー矢田 (愛知)

益永梢子| Shoko Masunaga

1980 大阪生まれ

2001 成安造形短期大学 造形芸術科 洋画クラス卒業

2018-2019 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニューヨークに滞在

2013 「Line/Color」/ ART TRACE GALLERY(東京)

2014 「メディウムの条件」ART CRITIQUEn.04刊行記念企画、吉田和生、早川祐太、益永梢子 / HAGISO(東京)

2015 「三つの机のあるところ」秋本将人、臼井拓朗、益永梢子 / Art Center Ongoing(東京)

2015 「Abstract Butter at HAGISO」/ HAGISO(東京)

2015 「ポストにこれが届いていた」/ ETNA&IONIO(東京)

2016 「Platform」/ LOOP HOLE(東京)

2016 「ルランタット パダンパダン」/ gallery yolcha (大阪)

2017 「VOCA展」 / 上野の森美術館(東京)

2018 「クリテリオム93 益永梢子展」 / 水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室 (茨城)

2019 「Behind the Seen」/ NARS Foundation (ニューヨーク)

2019 「Box, Box, Box」/ Cooler Gallery (ニューヨーク)

2020 「Ordinary objects」アレックス・ダッジ 、益永梢子 、 荻野僚介 、末永史尚 / Maki Fine Arts (東京)

2021 「Face Up」内山聡、大槻英世、川﨑昭、タナカヤスオ、益永梢子、光藤雄介 / 都内某所

2021 「replace」/ LOKO GALLERY (東京)


Time & Style Midtown

東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F

11 am – 8 pm

*12/31(金)11 am – 7 pm、1/1(土)休業

Tel 03-5413-3501