Wang

Wangという名前は私たちの中国人のパートナーの名前であり、彼への敬意を表し、名付けました。この椅子は私たちのコレクションの中でも特に細かなディテールを積み重ね、美しい椅子に仕上がっています。中国の明朝スタイルの椅子には背もたれが大きくラウンドした椅子が多くありますが、Wangのように背板が高いデザインも明朝を代表するスタイルのひとつです。後脚から立ち上がった背柱が緩やかな優しいカーブを描いて頂点で接合されます。その接合部の仕口方法も明朝時代に倣いました。また、背もたれの中央に立つ無垢材の背板も、背柱の曲線をなぞるように成形して曲線を同調させています。極限まで細くした丸棒の後脚と高さのある背柱を、強度を確保しながら座枠と繋ぐことが大きな課題でした。また、座枠の小口面を内側に傾斜させたディテールによって繊細な表情を作りだしていることも、この椅子のもうひとつの特徴となっています。

Wangは中国の明朝の意匠を参照して製作した製品の中では、最も明朝時代のオリジナルに近いデザインとなっています。普遍的なデザインをなぞることで見えて来る明朝のデザインの特徴や作りの難しさが、少しだけですが理解出来たように感じています。また、明朝の椅子をデザインすることで、中国の文化のエッセンスを感じ取ることもできました。

品番: I-261
サイズ: W500×D559×H972×SH432
フレーム:
オーク – ビーズワックス / ブラック / チャコールグレー / スノーホワイト / ダークウェンジ
ウォールナット – ビーズワックス
座:ファブリック張り(F) / レザー張り(L)