The bird chair

鳥が羽を伸ばし、飛び立つ瞬間をイメージした脚です。片持ちの背板を後方に飛び出したアームから立ち上がったフレームで支持する、独自の意匠性で新鮮な存在感を目指しました。

アームから背板までを1本の曲木で繋ぐ北欧的な仕様ではなく、私たち独自の構造の考え方をなぞり、背板とアームは曲木で一体化せず、緩やかな全体感の中にもスクエアな立方体(キューブ)の基本形を踏襲しています。

両アームと背板の関係は私たちの椅子の構造の考え方としてはとても重要であり、根本的な製品の考え方を示すものです。アームの後方から斜めに立ち上がる複雑な形状の木部をアームとフィンガージョイントで接合しつつ、そのフレームとラウンドした背板を接合する高い精度の必要な接合部が、製造上で最も困難なディテールでした。

前脚と後脚は無垢材を削り出した丸棒で、後脚はストレートに伸ばすのではなく、僅かに内側に屈折することでやや落ち着いた雰囲気にしています。

後方へ向かって水平に伸びるアームが後脚との接点を越えて突き出し、斜め上に立ち上がってゆく意匠から、鳥が羽を広げて飛び立つ時の姿をイメージしました。The bird chairをテーブルにセッティングすると、この椅子の意匠の意図がより明確に見えてきます。空間の中にダイナミックな動きと個性ある品位をもたらしてくれます。

chairs / stools / benches