Suite

このソファの原型はル・コルビュジエがデザインしたLC2の構造を模しています。今やソファのマスターピースとなったLC2をデザインのベースにして、パイプの曲げ構造のフレームの代わりに無垢材の丸棒を構造体として、別の形態のソファへと転化させた、ル・コルビジェへのオマージュでもあるソファがSuiteです。
Suiteと名付けたのには理由があります。ル・コルビジェのLC2は座面と背クッションのボリュームが小さく、どのような狭小空間にも合う優れた柔軟性を持っています。また、スチールパイプを曲げて作ったフレームに固定されていないクッションを収めるだけの構造です。

その単純で最小限の構成はとても美しい機能美を生み出していますが、座り心地の点では賛否が分かれるところです。私たちが目指すデザインの基本的な考え方である立方体の形状は、どのような空間にも馴染みます。しかし私たちが目指したソファは座り心地の良いソファです。LC2と同じコンセプトによって作られたものですが、全く違う佇まいと座り心地のソファとなりました。私たちはこのル・コルビジェの考え方でもあるフレームの構造を作り、その内側にクッションを固定せずに落とし込むことで、ソファとしての機能性と美しい存在感を作り出すことを試みました。

フレームとして選択したのは私たちが得意とする木材の丸棒です。楕円形の棒も考えましたが、LC2の丸いパイプの形を壊したくありませんでしたので、太くなりましたが木の丸棒をフレームとして使用しました。このフレームのサイズを最小限に抑えることで、効率的な材料の使用と構造を考えました。クッションはできるだけ座り心地を重視するために弾力性と復元性を求め、ボリューム感のあるクッションの構成となりました。背中をぐるりと回り込む丸棒のフレームと、最小限にとどめた縦方向の丸柱によってソファの構造が成り立ち、そのフレームの内側にきれいにクッションが収まり、シンプルな新しいソファの在り方を提示することが出来ました。

品番: S-001 / S-002 / S-003
サイズ: W970×D825×H715×SH420 ~ W2070×D825×H715×SH420
本体:
ファブリック張り(F) / レザー張り(L)
フレーム: