Kirin bench, Kirin ottoman

1500年前に大陸から日本に様々な宗派の仏教が伝来して以来、伝承師たちによって各地に独自の宗派が形成されてきました。多くの宗派とその仏教寺院にはそこに属する信徒がおり、その人々は先祖代々から続く宗派の信徒として寺院を守ってきました。日本人のほとんどが仏教徒であるといわれているのは、そのような祖先から続く歴史があるからです。

ものづくりの町である富山県高岡市で最も盛んな伝統産業に鋳物産業があります。鋳物とは溶かした金属を型に流し込んで製品を製造する工法です。高岡市では仏教に関わる仏具を昔から金属鋳物によって製造してきました。大きなものでは数メートルを越えるような仏像から、小さなものではおりんや花器などのように、仏事に関わる金属の道具を作り続けており、繊細な装飾に溢れた仏像を表現するために様々な鋳造技法が発展してきました。最も多いのが砂型による鋳造です。特殊な砂を使い、金属の箱を二分した雄型と雌型に原型を押し当てた後に原型を抜き取り、砂に出来た空洞に溶解した金属を流し込みます。冷却後に周りの砂を壊して金属を取り出し、最後に熟練した職人によって研磨し完成します。

Kirinで採用したのはロストワックス製法による鋳造方法です。その言葉通り、ワックス(蝋)でできた原型に石膏の溶液を何度も掛けた後に乾燥して固めます。それを熱してワックスを溶かし出し、石膏の中にできた空洞に溶解した金属を流し込んで成形します。蝋が熱せられてなくなることから「ロストワックス」と呼ばれています。この製法は繊細で複雑な製品を形作ることを可能にします。今ではこのように難しく、手間の掛かる鋳造をする工場も少なくなりましたが、私たちは高岡で脈々と続いてきたロストワックスの技術との出会いにより、Kirinの四隅に来る縦方向に長い脚を製作することが出来ました。真鍮で製造する鋳物は、基本的にはそのプロセスのほとんどが職人の勘に頼った手作りです。繊細で工芸品に使う高度な技術を駆使して、私たちはベンチやソファ、キャビネットの脚を製作しています。また、四隅の脚を繋ぐ真鍮製の貫も、押出成形という特殊な製造方法によってオリジナルで製作しています。

日本各地に残された特別な技術を集積し活用することで、その技術が今後、継続出来ると私たちは考えています。その日本の技術によって作られた製品が、世界各地のお客様の元に届き、喜びを提供することが作り手の喜びに繋がります。Kirinでは、丁寧に作られた真鍮の脚に座面を載せる仕様の大きなベンチを提案しています。

品番: S-281 / S-282 / S-283
サイズ:Size: W600 x D600 x H345
W900 x D900 x H345
W1200 x D1200 x H345
品番: S-284 / S-285 / S-286 / S-287
サイズ: W450 x D450 x H445
W1200 x D450 x H445
W1650 x D450 x H445
W1800 x D450 x H445
本体:
ファブリック張り(F) / レザー張り(L)脚:
真鍮 – 磨き / 黒染